英語学習

英会話目標設定としてのVersantのススメ

英語学習の目標設定

何かを勉強していく上で、目標が大事になってくるのはよく言われることですが、英語の目標設定時は何を設定すればいいのか分からないことが多いのではないでしょうか。

例えばTOEIC800点を取るという目標は非常に明確で達成・非達成がわかりやすいです。ただし、TOEICで測ることができるのは、リスニング・リーディングに限られます。

仕事で使えるような英会話力がTOEICで身につけられるか・測れるかというとかなり微妙だと感じるのはないでしょうか。

おすすめとしてのVersant

そこでオススメできるのが、Versantという試験です。耳馴染みが無い方もいらっしゃるかもしれませんが、本記事ではこのVersantについて紹介します

この記事を読んでわかること・できること

  1. Versantについて知る
  2. 英会話力の目標設定できる指標を知る
  3. 英会話学習へのモチベーションが高まる

Versantとは

Versantテストは在宅20分で完了するスピーキング・リスニング力を中心とした英会話力を測ることに非常に有効なテストです。

全体としてはこのような流れになります

  1. テスト開始
  2. 音声が流れてくる&それに沿った問題を複数セット:これを20分ほどします
  3. テスト終了
  4. 少し時間が経ったらその日中にスコアが返却される

なぜオススメなのか

①話す・聞くをテストし、能力を点数として可視化することができる

テスト内容は下記のように、質問に対する回答・復唱・自由回答等まさにリスニング・スピーキングに特化した内容です。

テストの内訳
Part A:質問 8問
Part B:復唱 16問
Part C:会話に関する質問 6問
Part D:文章に関する質問 6問
Part E:ストーリーリテリング 2問
Part F:自由回答 2問 

(引用:Elto Versant説明ページ https://elto.jp/versant-english-test

また、スピーキングといっても英検のように試験官と面と向かって会話するわけではなく機械がスピーキング力を判断してくれるため、変なプレッシャーもありません。

Versant自体の信頼性という観点では、大企業を含めた国内約500の企業・教育機関が導入しており(参考:https://www.versant.jp/index.html)、私もプログリットに通っていた時に初めてこのVersantを紹介され活用しました。

②在宅での受験が可能(というか在宅しかない)

これはメリットでもあり、場合によってもデメリットにもなり得ますが、Versantは在宅での受験となります。

スマホから発声される音声に対して自らも発話することになるので、他の受験者がいる受験会場は使えないですし、試験官もいません。聞いた内容に対して答える、という内容でカンニングもしようがないので在宅での受験になっております。ただし、在宅といっても周りの雑音ができるだけ入らない状態が受験環境としては適しています。

また、逆にいうと自分で好きな日にち・時間で受けることができるので、申し込んだからといってサボろうと思えば先延ばしにできてしまうのが、デメリットとも言えます。

③良くも悪くもかなり実践向きの音声

これは本当に良くも悪くもですが、初めてテスト音声を聞いた時に思ったより音質が悪くて驚きます。よく言えば実践向き、実際の会話では相手の滑舌が悪かったり、ビジネスだったらzoomや電話を通したり等、必ずしも綺麗な音声が聞けるわけではないので、かなりそれに近い状態の音声でテストすることになります。

Versantを受けてみると、TOEIC音声が非常に綺麗に明確に聞こえます。逆に言うとTOEIC音声は少し丁寧、理想的な音声すぎるかなと言うのが感じるところです。

いきなりVersantを受けると最初に音質に驚くと思うので、先んじてサンプル問題を聞いておくことをオススメします。

点数のレベル感

受験後少し待つと、結果がこのように出てきます。


総合点という項目に書いてある点数・そしてCEFR:アルファベットが受験者の英語能力を示していますので、まずはここの点数・アルファベット&数字の部分を自らの目標設定に活用できると良いでしょう。TOEICとは異なり1点の違いが大きな意味を持ち、8-10点違うだけでその受験者の英語レベルが違うことがわかります。

引用:Versant公式サイト「スコア活用法」より https://www.versant.jp/score.html

さらに全体の点数だけでなく、文章構文・語彙・流暢さ・発音ごとにも点数が表示されるため、この点数の中でも自分の何が強くて、何が改善点なのかを把握することができます。その点リスニング・リーディングの点数しかわからないTOEICよりも今後に向けての改善への行動をしやすいです。

VersantアプリではなくブラウザからPCビューでも結果をみると、各能力の詳細とアドバイスも記載されており、より今後に向けての英語勉強の方針を取りやすくなります。

まとめ

以上Versantについてと、そのオススメの理由について記載しました。私も実際受験してみて感じたこととしては、世間一般的な中級者以上になってからの受験がおすすめかなと言うことです。文法・語彙もあまり身に付かず、リスニングもやったことないような方がVersantを受けると恐らくひどい点数になってしまいます。

それではあまり意味がないと思うので、私のオススメとしてはこんな感じです

  1. TOEIC750-800点を超えるまではTOEICで基礎的なリスニングの勉強(リスニングのみ400点以上でも可)
  2. ①を達成したらVersantを受験してみる、そこで出た点数とアドバイスを確認
  3. 英会話力向上にシフトし、初回受けたVersant+10点を長期的に目指す(ビジネスでバリバリ使うのであれば59点以上:中上級者以上を目指したい)

ぜひ参考にしてみてください